やぐち建築士の備忘録

日々思うところをつづるブログ

建築

鉄骨精度測定などでの管理許容差と限界許容差

管理許容差 ・製品の95%以上が満足するように製作・施工上の目安として定められた目標値で、個々の合否判定のための許容差ではない。 (これを超えても、限界許容差以内であれば、その製品は補修・廃棄の対象にならない) →しかし、偏りや誤差集積の影響は無…

風圧力と基準風速との関係

基準風速=平坦で開けた田園地帯など(地表面粗度区分Ⅱ)での高さ10mでの再現期間50年の暴風の10分間平均風速 設計用風荷重 設計用風荷重=10分間平均風速下で生じる最大の荷重効果と等価な荷重効果をもたらす静的荷重 構造骨組用風圧力 w=0.6 Er^2・Vo^2・…

層間変形角地震の数値1/200(1/120)の根拠は?

非構造部材(外装材)の著しい破損・脱落を防ぐため。 外装の破損・脱落は、建築物の機能喪失、道路上の通行人への被害が生じてしまう。 外装材の取付部は緊結する必要があり、比較的発生頻度の高い地震に対して、破壊・脱落を生じさせないことを意図して、…

地震荷重算定時の地域係数Z(0.7~1.0)の値とは?

地震地域係数は、Z=1.0, 0.9, 0.8, 0.7の4区分。 沖縄をZ=0.7にしたのは、行政上の配慮から。 (日本に返還された1972年以前は震度0.1を用いていた。 震度0.1を地域係数に換算するとZ=0.5であるため、0.5→0.8へ引き上げると、一気に60%も地震力が増加してし…

風荷重の想定再現期間は?

風荷重の再現期間は、 ・稀に発生する強風 → 再現期間:50年 ・極めて稀に発生する強風 → 再現期間:500年 広告 //

標準せん断力係数がC0=0.2と1.0なのはなぜ?

地震荷重設定における標準せん断力係数の下記設定理由とは? ・許容応力度設計 → C0=0.2 ・保有水平耐力計算 → C0=1.0 大地震=極めて稀に発生する地震 ・大地震時の地動加速度が0.33~0.4G。 ↓ ・弾性時地震応答倍率2.5~3倍 ↓ ・弾性応答は1.0G ただ、この…

豊洲の空洞問題について物申す

「豊洲新市場に問題発覚!?」ニュースの第一報からどれくらい経っただろう。 一向に状況説明が不足したまま日にちばかりが過ぎていく。 あまりに報道が閉鎖的でイラついてきたので、ちょっと書いてみる。 私は「小池百合子」が大嫌いなので、どうしても「無…

タイ視察①~電線にビビる~

↓※前回の記事はこちら。結果的には読む必要ないけど。 タイ出張に向けて① - やぐち建築士の備忘録 タイ出張に向けて② - やぐち建築士の備忘録 タイ出張に向けて③ - やぐち建築士の備忘録 過去記事読むのめんどい人のために、前回までのあらすじ。 ①業務でタ…

タイ出張に向けて③

↓※前回の記事はこちら タイ出張に向けて① - やぐち建築士の備忘録 タイ出張に向けて② - やぐち建築士の備忘録 いかんいかん。書くの忘れてた。 タイの活断層を調べてみた 正直そんな大したことはやってません。 グーグル先生で「タイ 活断層」って入れて検索…

タイ出張に向けて②

↓※前回の記事はこちら タイ出張に向けて① - やぐち建築士の備忘録 タイ出張に行って、ついでに「今はやりの視察」をしてこいってんで事前にタイの建築を勉強しようかなと。 まずは、タイの建築基準法とやらを読んでみよう Google先生で「タイの建築基準法」…

タイ出張に向けて①

このブログでは、コラム的な記事のみを執筆するつもりだったのですが、めったにない機会なので。 今度、仕事でタイへ出張することとなりまして。 んで、上司に「ついでにタイ(バンコク)の建物を見てこい」と言われ、業務で必要な日数+1日多くバンコクに…

漫画に登場する鉄骨描写が気になる②~解答~

前回の記事を読んでいない方はこちら さて、前回出題した建築士の職業病の解答です。 わかった方はいましたでしょうか? ちなみにこれ書いてる段階で回答者1人!! (もっとたくさんの人に読んでもらえるブログにしていかないと。。。) 解答へGO!! ↓↓↓↓↓…

漫画の鉄骨描写が気になる①~出題~

やぐち建築士は漫画好きです。 30才過ぎてるのに、毎週「週刊少年ジャンプ」を買っているほど。 さて、今回は建築士の職業病のお話です。 ※週刊少年ジャンプ連載漫画 「ブリーチ」より画像拝借 たしか、批評・引用目的上、正当な範囲であれば著作権違反には…

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