地震荷重設定における標準せん断力係数の下記設定理由とは?
・許容応力度設計 → C0=0.2
・保有水平耐力計算 → C0=1.0
大地震=極めて稀に発生する地震
・大地震時の地動加速度が0.33~0.4G。
↓
・弾性時地震応答倍率2.5~3倍
↓
・弾性応答は1.0G
ただ、この弾性応答に対して短期許容応力度設計を行うことは経済的に不可能だった。
よって、粘り(靭性)に期待して、設計用地震力を低減する構造特性係数Dsを取り入れ、大地震時の塑性化を許容した設計をすることとした。
中地震=稀に発生する地震
・新耐震以前の水平震度k=0.2に対して短期許容応力度設計を行っていた建築物も多くは地震時に耐えていた。
↓
・k=0.2は中地震動による弾性応答時の水平震度と再整理。
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再現期間は?
実は、C0=0.2とC0=1.0に対する再現期間を明確に示した資料はない。
(※暴風の場合の稀or極稀は、再現期間50年or500年に相当する。これは、いわゆる黄色本にも記載がある)
・中地震=建築物の耐用年限中に数度は遭遇する程度の地震動
・大地震=建築物の耐用年限中に1度は遭遇するかもしれない程度の地震動
なんだか、あいまい。。。
<再現期間参考>
参考表で下記にように示したものも、あるらしいが。。。(出展先未確認*1)
・中地震 → 20年
・大地震 → 500年
*1:「構造物音設計の基本 - 構造物への地震作用」
ISO 3010 "Bases for Design of Structures - Seismic Actions on Strucrures" 2001.12.1)