岡田斗司夫のゼミ7月31日号をYoutubeで観てしまい、なんか急にシン・ゴジラを観に行ってしまいました。
岡田斗司夫ゼミ7月31日号「シンゴジラを見なければいけない5つの理由~ここが特撮映画の正念場!!」
結論から云うと、傑作でした。
実はやぐちは、これまで数々のゴジラシリーズの映画を1本たりとも観てないのです。
なので、まず「ゴジラ愛」的なものがありません。
パニック映画自体があんまり好きじゃないし、「ゴジラ対キングギドラ」のような怪獣同士が戦うなんて全く興味が湧きません。
さて、一体何が良かったのか?
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1.ポリティカルフィクション
もちろん、サイエンスフィクション(SF)ではあるんだけど。
今回のシン・ゴジラは、「映画」というより、「『もし、現代日本にゴジラが現れたら…』というシミュレーション映像」っていう感じ。
「ゴジラ」という嘘(フィクション)以外の嘘を徹底的に排除している。
日本のサブカルチャーは昔からこういう世界観の創造がうまい。
漫画、アニメでも、やぐちが子供のころから、「リアルさ」を追求したストーリー設定がありあふれていた。
ロボットものでいうと、「ザンボット」とか「イデオン」とか「ガンダム」とか。
まあ、上記3作品のうち1つもやぐちは観てないけど!
(ウィキペディアでちょっと解説読んだくらい)
そういう話の展開を模倣したハリウッドは、ここ最近アメコミ作品「スパイダーマン」とか「スーパーマン」とか「バッドマン」とか「アイアンマン」とかで、苦悩するヒーローを描いている。
もちろん、「ゴジラ」だってハリウッドで作られましたよね?
ハリウッドらしく、「リアルさ」を追求して。
でもあの「リアルさ」はあくまで「物理的」&「科学的」&「映像的」なリアルさでしかない。
「あ~違う違う。
リアルにえがくっていうのはこういうことなんだよ。
リアルを魅せるのは日本に任せときな」
っていう感じで作ったのが、今回のシン・ゴジラなんだと思う。
2.2時間以内で上映時間をまとめた
役者の自由をすべて排除してたと思う。
無表情なまま、難しい熟語を並べながら、ひたすら早口で原因の究明、解決策の模索をしていく。
これがマジで全員早口なのだ。
これまでの映画でこんなに早口で、ひたすら会議状況のみ描写したものはほとんどなかったと思う。(踊る大走査線とかはやってたか?)
危機が迫っているからって、急に感情的になって声を荒げたりなんかせず、みんな黙々と静かに業務に従事している。
そして、少し感情的になってしまうと、「落ち着け」と周りに諭される。
リ、リアルすぎる。。。
まあ確かに、普段会社勤めのサラリーマンってこういう風に会話進めてるよな。
きっと官僚なんて、もっとそうなんだろうな。と思わせる説得力がある。
だからこそ、
全国のおっさんサラリーマンの心をわしづかみ!!
思い返しても、静かな緊張感がよく表現できてた。
心の底から思うのは、
「藤原竜也が出てなくてホントよかった」
あいつ出演したら、全部ダメにされてただろう。
(やぐちは映画界とかよく知らんから、↑の赤文字はアホな心配かもしれんが)
興業収入はどこまで伸びるのか?
正直、おっさんしか面白いと思わないだろうこの作品がどこまで日本で受け入れられるか見物である。
これが売れないと、おっさんが面白いと思える邦画にスポンサーがつかず、二度とこういう映画が作られないような気がする。
全国のおっさんは、1800円払って是非観に行ってほしい。
そうでないと、未来の邦画は、ポケモンとワンピースのみになってしまいますよ?
by 来月アラフォー仲間入りのやぐち