これマジです。
幼稚園児のやぐちは、とにかくお金持ちになることが将来の夢でした。
お菓子を買ってもらうにも、1週間に1度だけでしかも予算50円という生活に飽き飽きしていたのです。
「大きくなったらお金をいっぱい稼げる仕事をして、
お菓子をいっぱい買うんだ!!」
ここまではとても子供らしかったのですが、ここからがいけません。
幼稚園の年中の終わり頃、早くもやぐちは性の扉を1つ開けました。
「おっぱい」の飲料用途以外の魅力に気づき始めたのです。
まあ、そんなおませな園児も結構いるとは思うのよ。
でもやぐちはここからが他人と違いました。
「こ、これは、、、
商売にしたら儲かるんじゃないだろうか・・・!?」
果たして世の5才児の何人がゼロからこのアイディアにたどり着けるだろうか?
今思えば、5才児やぐちは相当なキレモノだったに違いない
(自画自賛。ただし、今はただの人。いや、むしろ中の下?)
そこから5才児やぐちの頭はフル回転です。
1)需要はあるか?
自分がこんなにもおっぱいを好きなのだから、きっとみんなも同じ気持ちだろう。
かなり高額の料金設定でも客は集まるに違いない。
2)供給は間に合うのか?
高い給料さえもらえれば、おっぱい触られてもいいという女の人は世の中にたくさんいるはずだ。
あとはどうやってそういう人を探し当てて集めるか、だ。
おおっぴらに聞いてまわれないから、なにか広告を出して呼び込むしかない。
3)会場は?
店を構える必要がある。
どこかよさそうな建物を借りなければならない。
そのお店を利用しない人にはお店の内容がわからないように、かつ、利用者にはわかるようにしなければならない。
4)こんなこと商売にしてよいのか?
間違いなく公序良俗に反すると思われる。
そもそも法律で禁止されてたりするのではなかろうか?
誰か大人に聞いてみるか?
いや待て。
もし禁止されていなかった場合、そいつにこの画期的なアイデアを盗まれてしまうんじゃないだろうか。
自分より先にこの業務を開始されては元も子もない。
やぐちが20才なるまで、あと15年もある。
働き始めるのは大人になってからだから(当時は「大学」の存在も知らず、大人=20才なのだから、働き始めるのは20才からだと思ってた)、この商売で荒稼ぎするためには、
あと15年間このアイディアを誰にも悟られないよう
気をつけなければならないということだ。
条件を整理しよう。
①今から15年間、この商売のアイディアが他者にバレてはならない。
②自然に他の誰かが思いついてもいけない。
③この商売が法律で禁止されていないか、①を侵さないように調べなければならない。
こ、これは厳しい難しい。
・・・だ、だが、
もしこれをうまく進めることができれば、巨額のマネーが動くことになる。
客の単価も、従業員の給料も、とにかく高額だ。
店のテナント料分を差し引いても、経営者の利益はとてつもない金額になるはず。
これは儲かる!!
これは絶対儲かるぞぉ!!
やぐちの未来は億万長者だぁ!!
なんて考えてました。(繰り返しますが5才児です)
我ながらたまに自分が怖い。(悪い意味で)
ただ、幼稚園時代はませていたものの、それからは純朴に育っていきました。
「あれ?そういうお店って世の中にすでにあるの?」
知ったのは高校生になってからでした。
地味にショックでした。
中学卒業までは、世の中で自分しか考えついてないとマジで思ってました。
やっぱり世の中には賢い人がいるんだなと。
競合がすでに存在することがわかったものの、自分も新アイディアを引っさげてまだ戦うつもりでした。
「管理売春は法律で禁止されてる?」
やっぱそういうの禁止する法律あるのか。。。
最後まではダメなんだ。
新アイディアはもろくも崩れ去りました。
でもおっぱいまでなら大丈夫なはず。。。
「っていうか、最後までできる店も現代日本でも生き残っとるんかい!!」
現代日本で遊郭は滅びたものだと勝手に思ってました。
そんなのは遠い過去の話だと思ってました。
しかも大学卒業するくらいまでそんなお店の存在自体を知りませんでした。
一周して逆にピュアでしょ?